Wednesday, February 07, 2018 11:03 AM

北朝鮮核放棄へ圧力継続 韓国に連携堅持要請

 安倍晋三首相は7日午後、ペンス副大統領と官邸で会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発放棄に向け、あらゆる手段で圧力を最大限まで高める方針を確認した。韓国に3カ国連携の堅持を求めることで一致。米韓合同軍事演習の実施は重要だとの認識も共有した。延期された演習を平昌冬季五輪・パラリンピック後に、予定通り行う必要があるとの考えを確認したとみられる。南北融和路線に傾く韓国を念頭に、北朝鮮の「ほほえみ外交」を警戒すべきだとの認識でも一致した。

 会談後の共同記者発表で、首相は「北朝鮮が非核化に向けた真摯な意思と具体的行動を示さない限り、意味のある対話は期待できない」と述べた。ペンス氏は「北朝鮮への妥協は挑発を招くだけだ」と強調。軍事オプションを念頭に「全ての選択肢がテーブルにある」と改めて表明した。会談では、北朝鮮に対し「最大かつ最も強力」な独自制裁を近く発表すると首相に伝えた。

 両氏は、9日の五輪開会式に出席するため訪韓し、文在寅大統領と個別に会談する。訪韓前に北朝鮮問題への対処方針を擦り合わせた形だ。(共同)