Thursday, February 08, 2018 11:19 AM

米中企業、中型電動トラックを共同開発へ

 ユタ州拠点の先進車両メーカー、VIAモーターズ(VIA Motors)は、中国の商用車大手ジーリー商用車グループ(GCV)傘下ジーリー・ニュー・エナジー・コマーシャル・ビークルと、北米および中南米でGCV向けにレンジエクステンダー(航続距離延長装置)付きの中型電動トラックを開発する合弁事業を立ち上げる。

 VIAのプレスリリースによると、両社は2019年までに、VIAのソフトウェアやシステム制御技術を搭載したトラックを中国および北米・中南米で発売する予定。北米と中南米での生産、販売、配給はVIAが担当する。

 GCVの親会社ジーリー・ホールディング・グループ(浙江吉利控股集団)のネイサン・ユー・ニン副社長(国際事業担当)は、VIAを合弁の相手に選んだ理由を「商用車に要求される耐久性と性能の要件を満たす先進ソフトと制御システム技術を持っているため」と述べた。

 ジーリー・ホールディングは、ジーリー・オート(吉利汽車)、リンク・アンド・カンパニー(Lynk & Co)、ボルボ、プロトン、ロータス、ロンドン・エレクトリック・ビークル、Yuan Cheng Auto(遠程汽車)などのブランドで車を販売しており、Yuan Chengは16年に最初の代替エネルギー車として電動バス「E12」と配達用電動トラック「E200」を発表した。

 ユー・ニン氏は「今後5〜10年はレンジエクステンダー付きのハイブリッド駆動システムが重要な技術になる」と見ている。レンジエクステンダーは、プラグインハイブリッド車(PHV)の航続距離を延ばすための小型発電機を使ったバッテリー給電システム。

 VIAは、レンジエクステンダー付き電気自動車(eREV)および完全電動のパワートレイン・システムが専門で、独自のソフトや制御システム技術を使っている。同社は小型トラックから大型の長距離トラック(クラス8)までほとんどのクラスに向けてエコカー技術を提供しており、同社の車両統合力は商業車メーカーが厳しい排ガス基準を満たするのに役立つ。

http://supplierinsight.ihsmarkit.com/news/5243682/via-motors-geely-to-jointly-develop-medium-duty-extended-range-electric-truck