Thursday, February 08, 2018 11:23 AM

三菱マテ、新たな不正発表 社長謝罪も引責辞任否定

 三菱マテリアルは8日、グループの三菱アルミニウム(東京)とアルミ製品を手掛ける立花金属工業(大阪市)、自動車関連部品を製造するダイヤメット(新潟市)で新たに製品データに関わる不正があったと発表した。記者会見を開いて昨年実施した当初の社内調査に不備があったことを認めた。竹内章社長は「早期解決に向けグループの総力を挙げることが使命だ」と述べるにとどめ、引責辞任は否定した。

 竹内社長は「お客さまや関係各位に多大なご迷惑を掛け、深くおわび申し上げます」と謝罪。グループの不正調査を担当する小野直樹副社長は、昨年11月の不正発覚を受けて行った書面と内部通報による調査だけでは不十分だったと説明した。

 3社は昨年11月に他のグループ会社で不正が発覚した後も製品データの不正を続け、今年1月まで出荷していた。このため今年2月から三菱マテリアル本体とグループ会社の計約120の製造拠点に対し、実地での臨時の品質監査を開始した。今後さらに不正が拡大する恐れもある。(共同)