Thursday, February 08, 2018 11:24 AM

軍事パレードにICBM 金正恩氏、核言及せず

 北朝鮮は8日、朝鮮人民軍創建70年の記念日を迎え、首都平壌の金日成広場で軍事パレードを実施した。昨年11月に発射し、米本土を射程に収める新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」も4基登場した。金正恩朝鮮労働党委員長は演説で米国との対決姿勢を強調した一方、核開発には直接言及しなかった。朝鮮中央テレビが同日夕、録画を放送した。

 北朝鮮は外国メディアの取材を一切許可せず、生中継もしなかった。近年では異例の対応で、平昌冬季五輪の開幕を9日に控え、国内向け行事として行うことで、韓国との関係改善を軌道に乗せる狙いとみられる。

 金正恩氏は演説で「今日の閲兵式(軍事パレード)は世界的な軍事強国へと発展した共和国(北朝鮮)の地位を誇示する」とし、「米国の敵視政策が続く限り、祖国と人民を守る強力な宝剣としての人民軍の使命は絶対に変わらない」と強調した。(共同)