Friday, February 09, 2018 11:52 AM

中国の領有権主張に対抗 米第7艦隊司令官がけん制

 米海軍第7艦隊(神奈川県横須賀市)のフィリップ・ソーヤー司令官は9日、共同通信の単独インタビューに応じ、中国による海洋進出を「行き過ぎた領有権の主張に対抗する」とけん制した。また、日本海での米国の軍事演習に反発する北朝鮮を「大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射や核実験を繰り返す国こそが挑発的だ」と批判した。

 中国は南シナ海で人工島を造成してレーダー施設などを建設し、実効支配を既成事実化。日本周辺でも今年1月に中国海軍の艦艇が沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に入るなど行動を活発化させている。

 ソーヤー氏は「国際的利益を追求するため、中国海軍は活動範囲を拡大し続けている」と警戒感を示した。その上で「(南シナ海などで)貿易を規制したり、海路や空路を封鎖したりすれば、地域の安定に影響を与える」と強調し、米海軍が同海域に艦艇を派遣する「航行の自由」作戦の重要性を訴えた。(共同)