Friday, February 09, 2018 11:55 AM

日韓、北朝鮮へ最大圧力 首相「五輪後が正念場」

 安倍晋三首相は9日午後、韓国・平昌で文在寅大統領と会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発問題で、日米韓が連携して圧力を最大限にまで高める方針を確認した。国際社会の対応に関し「平昌冬季五輪・パラリンピック後が正念場となる」と表明。慰安婦問題の日韓合意については「国と国との約束だ」として、着実な履行を要求した。ソウルの日本大使館や釜山の日本領事館前にある少女像は外交上問題があるとして撤去を求めた。

 首相は五輪開会式前に、朝鮮労働党序列2位で北朝鮮代表団トップの金永南最高人民会議常任委員長と短時間会話を交わし、拉致・核・ミサイル問題の解決を要求した。

 文氏との会談で首相は、北朝鮮から核放棄に向けた具体的行動を引き出すには、五輪後も圧力路線を堅持する必要があるとの認識を伝え、文氏が南北融和路線に傾斜しないようくぎを刺した形。文氏は「南北対話が非核化を揺るがしたり、国際協調を乱したりすることはない」と述べ、対話継続に意欲を示した。(共同)