Friday, February 09, 2018 11:56 AM

平昌冬季五輪が開幕 韓国初、南北は合同行進

 第23回冬季オリンピック平昌大会は9日夜、韓国北東部の平昌の五輪スタジアムで開会式が行われ、開幕した。ともに過去最多となる92カ国・地域、2900人超の選手が参加。開会式では韓国と北朝鮮が、五輪では2006年トリノ冬季大会以来となる合同入場行進を実施。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏が出席した。同日には日韓首脳会談も行われるなど、雪と氷のスポーツの祭典は国際政治情勢が強く反映された中で始まった。

 アジアでは1972年札幌、98年長野に続く3度目の冬季大会で、88年にソウルで夏季大会を開催した韓国では初めて。韓国と、急きょ特例参加が認められた北朝鮮は「統一旗」を掲げた「コリア」として行進し、会場は大歓声に包まれた。アイスホッケー女子では五輪初の南北合同チームが実現した。

 日本は海外の冬季大会では最多の124選手を派遣、複数の「金」を含む9個以上のメダル獲得を目標に掲げる。冬季五輪史上最多8度目の出場を果たしたノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(45)=土屋ホーム=が旗手を務め、62番目に行進。選手たちは手を振って声援に応えた。主将となったスピードスケート女子の小平奈緒(31)=相沢病院=らは屋外の開会式での厳しい寒さなどを懸念して欠席した。(共同)