Tuesday, February 13, 2018 10:11 AM

ニコラ、燃料電池セミトラックをアリゾナで生産へ

 新興の電動トラック製造会社ニコラ・モーター(Nikola Motor、本社ユタ州)は、燃料電池セミトラックの工場建設地をアリゾナ州バックアイに決定した。

 同社のプレスリリースによると、新工場の広さは100万平方フィート以上で、投資額は2024年までに10億ドル以上に上り、地域に2000人以上の雇用をもたらすと見込まれる。19年末までに着工し、21年には「ニコラ・ワン(Nikola One)」などすでに発表しているトラックの生産開始を目指す。

 ニコラのトレバー・ミルトンCEOによると、新工場の候補地は1年ほど前から9州の30都市に絞り込み、熟練労働力の供給状況を考えてフェニックスより西側を検討してきたという。アリゾナの拠点は、新本社と研究・開発(R&D)センターも兼ねており、本社とR&D業務は近く移転を始めて18年10月までには終了する予定。

 ニコラは、燃料電池車と水素燃料ステーションのデザインおよび生産に取り組んでいる。16年に発表した燃料電池セミトラック「ニコラ・ワン」は、出力300キロワット(kW)の燃料電池と容量320キロワット時(kWh)の予備バッテリーパックを搭載して必要なトルクを提供しており、航続距離は800〜1200キロとなっている。

 大型電動トラックの市場は拡大が始まっており、17年には電気自動車(EV)大手のテスラも航続距離500マイル(800キロ)の「セミ(Semi)」を発表し、予約注文が増え続けている。ニコラによると、ニコラ・ワンには8000台以上の予約が入っているという。

http://supplierinsight.ihsmarkit.com/news/5243739/nikola-to-produce-hydrogen-electric-semi-truck-in-us-state-arizona