Tuesday, February 13, 2018 10:46 AM

難民申請大幅増1万9000人 17年速報値、認定は20人

 法務省入国管理局は13日、2017年の難民申請者数が1万9628人だったと発表した。1982年に統計を取り始めて以降、初めて1万人を超えた16年から、さらに8727人増えた。一方、難民と認定されたのは8人減の20人にとどまった。いずれも速報値。

 申請者数急増の背景には、申請から6カ月経過すれば一律に就労を認めることにした10年の難民認定制度改正がある。法務省は「日本で申請すれば働けるという情報が広まり、誤って利用されている」として、今年から制度を厳格化した。

 申請者の出身国籍は82カ国。フィリピンが4895人で最も多く、ベトナム3116人、スリランカ2226人、インドネシア2038人と続いた。フィリピンは16年の1412人から大幅増。(共同)