Tuesday, February 13, 2018 10:47 AM

平昌代表を暫定資格停止 薬物陽性、本人は潔白主張

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)の反ドーピング部門は13日、平昌冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック男子代表、斎藤慧選手(21)=神奈川大=が競技会以外のドーピング検査で、利尿作用のある禁止物質「アセタゾラミド」に陽性反応を示し、暫定で資格停止にしたと発表した。今大会初の処分。本人は12日に選手村を退去した。CASは大会後に最終的な裁定結果を出す。

 違反が確定すれば冬季五輪の日本勢では史上初となる。斎藤選手は13日に出した談話で「身に覚えのないことで不可解。身の潔白を証明するために戦っていきたい」と意図的な摂取を強く否定した。摂取の経緯や動機など不明の点が多く、今後の展開は見通せない。

 平昌で記者会見した日本選手団によると、斎藤選手は4日に選手村で検査を受け、最初の分析に使うA検体に陽性反応が出たことが国際オリンピック委員会(IOC)から7日に報告された。その後、予備のB検体の検査結果も変わらなかった。斎藤泰雄団長は「違反がなかったということを立証すべく、あらゆる努力をしていく。最大限の協力を惜しまない」と述べた。(共同)