Tuesday, February 13, 2018 10:47 AM
フィギュア午前は「負担」 欧米事情、選手に影響も
平昌冬季五輪はフィギュアスケートが午前に始まり、スピードスケートやノルディックスキーのジャンプは主に夜の遅い時間に行われている。12日に日本勢が三つのメダルを量産したのは午後10時以降。日本と時差がない五輪ながら、子どもたちがリアルタイムでテレビ観戦するには厳しい状況だ。日程の決定には巨額の放送権料を支払う欧米のテレビ局の事情も絡むが、主役の選手は難しい対応も迫られている。
韓国の午前はフィギュアの人気が高い北米の夜に当たる。2008年北京五輪では競泳の決勝が午前に実施された例はあるが、フィギュアの午前スタートは異例だ。日本スケート連盟関係者は「前例がなくて選手に負担を強いることになる」と懸念している。団体の男子ショートプログラム(SP)後、宇野昌磨選手(トヨタ自動車)は「思った以上に体が動いていた」と話した一方、強豪のネーサン・チェン選手(米国)は転倒するなど、全体的に低調だった。
ジャンプは女子が午後9時50分、男子が9時半以降に開始時間が設定された。国際スキー連盟関係者は「欧州でテレビ観戦しやすい時間帯に合わせた」と明かした。同時に、平昌のジャンプ台周辺の風も考慮に入れたという。追い風になる傾向がある夜の方が、ジャンプ台の周囲に張ったネットで風の影響を抑えやすいと判断したためだ。(共同)
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