Tuesday, February 13, 2018 10:48 AM

楽天、携帯の全国網に自信 17年利益、初の1000億円超

 楽天の三木谷浩史会長兼社長は13日、東京都で記者会見し、2019年の参入を目指す携帯事業の全国的な通信網が、6000億円規模の設備投資額で「十分できると思っている」と自信を示した。同日発表した17年12月期の連結純利益は前期の約2.9倍となる1105億円と初めて1000億円を超えた。

 通信業界では、6000億円の設備投資では足りないとの見方が主流だった。人工知能を活用して効率的に投資し、旧世代となった3Gは扱わず費用を減らす。ただ、同席した楽天幹部は投資が複数年に及ぶとし、全国規模の通信網が整うまでNTTドコモなど携帯大手3社の回線を共用する必要があるとの認識を示した。

 三木谷氏は、現在運営している格安スマートフォンの利用者に関し、携帯参入後、順次新しい携帯サービスに移行してもらう考えも示した。(共同)