Thursday, February 15, 2018 11:52 AM

FRB議長、就任直後から金融政策で試練 米消費者物価は予想上回る

 14日発表された1月の米消費者物価指数は市場予想を上回り、前月比0.5%上昇した。一方で、1月の小売売上高は前月比0.3%減と、市場予想に反してマイナスとなった。インフレ圧力を基に利上げペースを上げるのか、米経済成長を支える個人消費に水を差さないように緩やかなペースを維持するのか。2月に就任したばかりの米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は難しいかじ取りを迫られそうだ。

 今のところ連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーは、緩やかに利上げを進める計画を続けるべきだとの姿勢を示している。トランプ政権の減税政策・支出計画が物価に与える影響に対する懸念や最近の株安に左右されるべきでないとの見方だ。

 現在FRBは18年に3回利上げする見通しを示しているが、ここにきて市場は4回利上げがあるかもしれないとの見方を強めている。フェデラルファンド(FF)金利先物に基づくと、年内4回の利上げ予想確率は20%と、1カ月前の12%から上昇した。パウエル氏がFRB議長として初めて臨む3月20-21日のFOMCでは0.25%の利上げ判断はほぼ確実とみられている。(共同)