Friday, February 16, 2018 11:24 AM

入国規制に違憲判断 連邦高裁で2例目

 バージニア州の連邦高裁は15日、トランプ政権が昨年9月に発表したイスラム圏6カ国を含む8カ国からの入国規制措置について、宗教差別であり合衆国憲法に違反すると判断した。ロイター通信が報じた。

 西部サンフランシスコ連邦高裁も昨年12月、大統領に委託された権力の範囲を超え違法だと指摘しており、ロイターによると、高裁レベルで入国規制措置の正当性を認めなかった判断は今回が2例目。ただ、連邦最高裁は昨年12月、最終的な司法判断が確定するまで、入国規制措置の執行を事実上認めている。

 トランプ大統領は政権発足直後からテロ対策の一環として大統領令に基づく入国規制を推進。改定を重ね、昨年9月にイスラム圏のイラン、リビア、シリア、イエメン、ソマリア、チャドに、北朝鮮とベネズエラを加えた8カ国からの入国を規制する措置を発表した。(共同)