Wednesday, February 21, 2018 10:54 AM

江崎グリコ、米メーカー買収〜クラフトチョコ市場に参入

 江崎グリコは20日、素材を厳選し品質を重視したクラフトチョコレートメーカーのチョー・ベンチャーズ(TCHO Ventures、カリフォルニア州)を完全子会社化すると発表した。買収額は非公表で、2月内に手続きを終える。

 江崎グリコのプレスリリースによると、米国のチョコレート市場は年間189億ドル規模で、近年は年率2%で成長している(ユーロモニターインターナショナル調べ)。チョーは高品質のチョコレートブランド「TCHO(チョー)」を展開し、その素材・製法の質 の高さから国内で最も購買意欲の高いミレニアル世代から高い支持を得ている。米国の高級チョコレート市場は今後も成長が期待され、江崎グリコはこの市場で存在感を高めたい考えだ。

 チョーは2007年の設立。CEOはマーセル・ベンズ氏。従業員37人。クラフトチョコを製造し、自然食品店やカフェなどに販売している。資本背景はドイツの流通大手タンゲルマン・グループ。主要株主はベンチャー投資ファンドのエミール・キャピタル・パートナーズ。

 時事通信によると、江崎グリコはチョー製チョコを日本に輸入する予定はないという。