Wednesday, February 21, 2018 11:15 AM

核ごみ意見交換会が再開 動員問題巡り批判相次ぐ

 原子力発電環境整備機構(NUMO)は21日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場建設に向けた住民意見交換会を東京都内で開いた。学生に謝礼を持ち掛けて動員した問題で中断してから、2カ月ぶりの再開。不正を防ぐため、広告会社などに委託せず自ら運営した。ただ機構を批判する意見が参加者から相次ぐなど、今後に不安を残した。

 機構は3月にかけて埼玉や神奈川などで会合を試験的に開催し、問題がないか点検する。春以降に全国で本格再開する構えだ。

 参加者は約40人。このほか大手電力の社員ら8人が、一般とは別の席に座り質疑を見守った。会場をこれまでより狭い雑居ビルの会議室とし、機構の職員らが机を並べるなど準備のほとんどを手掛けた。会合の名称を「対話型説明会」に変え、質疑時間を増やした。(共同)