Wednesday, February 21, 2018 11:16 AM

高齢者の過剰処方見直しへ 転倒、記憶障害の副作用

 何種類もの薬を併せて飲むことが多い65歳以上の高齢者に副作用などのトラブルが出るのを防ぐため、厚生労働省は21日、医師や薬剤師らに薬の適正使用を求めた初の指針案をまとめた。転倒や記憶障害など特徴的な症状や原因薬を例示。かかりつけ医らが連携して患者の服薬状況を把握し、問題がある場合は処方を見直すよう促している。

 同省は「患者は自己判断で薬の服用を中止せずに、必ず医師に相談してほしい」と呼び掛けている。

 指針では、複数の病院や薬局を利用する患者は、服用の実態が把握しにくいと指摘。入院時や介護施設の入所時、在宅医療の開始時などの機会を捉えてかかりつけ医が薬の処方状況を把握し、必要性を見直すよう求めた。薬局を一元化する取り組みも有効だとした。(共同)