Wednesday, February 21, 2018 11:19 AM

米朝の五輪会談、直前中止 事前合意、北朝鮮が撤回

 米政府は20日、平昌冬季五輪の開会式に出席したペンス米副大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正党第1副部長らと韓国で会談することで合意していたが、北朝鮮側が直前に中止を申し入れ、実現しなかったと明らかにした。トランプ政権が北朝鮮に対する「最大限の圧力」を目指す一方で、高官レベルの直接対話を排除しない姿勢であることが明確になった。

 米メディアによると、会談は北朝鮮側が最初に打診した。一転会談を拒否した北朝鮮の真意は不明だが、米側を揺さぶる意図もあったとみられる。ペンス氏は、北朝鮮側と接触すれば非核化を強く求めると宣言しており、非核化を受け入れないとの北朝鮮の意思表示の可能性もある。

 米国務省は声明で「副大統領は北朝鮮側に核・ミサイル開発放棄の必要性を理解させる機会として会談の用意ができていた」と指摘し、引き続き非核化へ最大限の圧力をかける姿勢を強調した。(共同)