Thursday, February 22, 2018 11:56 AM

OAR選手を失格と発表 CAS、ドーピング違反で

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)の反ドーピング部門は22日、検査で禁止薬物のメルドニウムに陽性反応を示したとして、平昌冬季五輪のカーリング混合ダブルスで3位だった「ロシアからの五輪選手(OAR)」のアレクサンドル・クルシェルニツキー選手を失格にしたと発表した。世界カーリング連盟は妻のアナスタシア・ブリズガロワ選手とのペアで残した成績を抹消し、4位だったノルウェーが銅メダルに繰り上がった。

 これに先立ち、ロシアメディアは同日、ロシア・カーリング連盟広報担当者の話として、クルシェルニツキー選手が銅メダルを返還する意向であると伝えた。広報担当者はメルドニウムが検出された事実は変えられないと説明。同選手は声明で「決してドーピングはしていない」と意図的な服用を重ねて否定しつつも「形式的には反ドーピングの規則に違反したことを認めざるを得ない」とした。

 CASの反ドーピング部門は22日に聴聞会を開く予定だったが、タス通信によると、同選手は声明で「無意味だ」として断る考えを示し、中止された。(共同)