Thursday, February 22, 2018 11:57 AM
不自然データさらに100件超 裁量制の労働時間
裁量労働制に関する調査に不適切なデータ処理が見つかった問題で、厚生労働省がデータの基にした調査票に、裁量制で働く人の労働時間の欄に1日4時間以下との記入が少なくとも120件あったことが22日、分かった。このうち1時間以下との記入も25件あり、野党は「極端に短く、不自然だ」と指摘した。首相が撤回を拒否したデータの信ぴょう性が強く疑われる事態で、野党が攻勢を強めるのは必至だ。
裁量制は、あらかじめ決まった時間を働いたとみなす仕組み。安倍晋三首相は先月、この調査に基づき、裁量制で働く人の労働時間が一般労働者より短いと答弁し、後日、不適切なデータ処理があったとして答弁に関しては撤回した。
22日午後には衆院予算委員会で働き方改革に関する集中審議が開かれ、加藤勝信厚労相はこれとは別に117件の不適切処理が見つかったと説明し、今後さらに増える可能性も示唆。与党からも厳しい意見が続出した。(共同)
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