Thursday, February 22, 2018 11:59 AM
米政権、ドル安容認も 貿易赤字削減に意欲
トランプ大統領は21日に議会に提出した大統領経済報告で、貿易赤字の削減に意欲を示し、輸出に有利なドル安を容認する姿勢をにじませた。長期的には「強いドル」が国益になるとの考えとみられるが、トランプ氏がドル安誘導を狙い再び為替市場に「口先介入」する可能性は否定できない。
報告は「貿易収支の不均衡を是正する一つの重要な手法は為替相場の調整」と指摘。ドル安になれば、外国製品の価格が上昇して輸入が減り、米国製品は値下がりして輸出が増えるので、収支均衡に近づくと説明した。
為替相場を巡っては、ムニューシン米財務長官が1月下旬、スイスで開かれた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で「貿易に関して言えばドル安は良いことだ」と発言。為替市場が混乱したため、トランプ氏が火消しに動き「強いドルを望んでいる」と表明する一幕があった。(共同)
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