Thursday, February 22, 2018 12:01 PM

欧州に新たな分断線 ロシアと対立、緊張高まる

 ウクライナの首都キエフの中枢機能がデモ隊に制圧され、親ロシアのヤヌコビッチ政権が崩壊した政変から22日で4年。ロシアが対抗措置として編入した南部クリミア半島はロシア化が進み、親ロシア派武装勢力が実効支配する東部2州の一部では紛争が続く。ロシアとウクライナが対峙する二つの境界が「欧州の新たな分断線」として固定化され、緊張が高まりつつある。

 ウクライナ介入で欧州との対立激化を招いたプーチン・ロシア大統領は、クリミア編入から丸4年の3月18日に実施される大統領選挙で通算4選を目指す。

 ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州の一部をロシアの支援を受けて実効支配する武装勢力とウクライナ軍がにらみ合う境界線。停戦合意が順守されず、双方の戦闘の死者は累計1万人を超えた。東部2州やクリミア半島を離れ、国内避難民となったウクライナ人は約150万人に上る。(共同)