Friday, February 23, 2018 10:49 AM

米利上げ加速観測、FRBにはハト派意見も 物価動向に注目

 米国株式市場は1月下旬に史上最高値を記録した後、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げのペースが加速するとの観測が高まり、2月に入ると急落や乱高下が続いた。こうした中、FRB内では利上げペースの加速は不要との主張も根強い。これまで同様、物価動向を注目する姿勢は変わらない。

 ダラス連銀のカプラン総裁は21日、経済と金融政策の見通しを公表し、「FRBは2018年に、徐々に忍耐強く利上げすべきだ」と指摘した。カプラン総裁は今年投票権を持たないが、FRB内の中核的なメンバーの意見を反映していることが多い。

 ロイター通信によると、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は21日、物価が確実にFRBの目標とする2%へ向かうまでさらなる利上げを待ちたいとの見方を示した。カシュカリ総裁は17年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3回の利上げにすべて反対した。今年は投票権がないものの、物価動向を見極めながら慎重に利上げを進めるべきだとの見方を示している。(共同)