Friday, February 23, 2018 10:49 AM

シリア停戦議論、平行線 国連安保理、ロシアが反対

 国連安全保障理事会は22日、シリア情勢を巡る公開の会合を開いた。米英などはシリア全土で30日間の停戦決議案に支持を表明したが、シリアのアサド政権の後ろ盾のロシアは実効性がないなどとして反対。議論は平行線をたどり、採決は23日以降に持ち越された。

 ロシアのネベンジャ国連大使は、非常任理事国のスウェーデンとクウェートが21日に「最終案」として配布した決議案について「誰が停戦を守らせるのか」などと反対した。

 この日の会合では、アサド政権軍が最近、首都ダマスカス近郊で反体制派が支配する東グータ地区を激しく攻撃し、子供や女性を含む市民の犠牲が急増している点について、多くの理事国が強い懸念を表明。これに対し、ネベンジャ氏は同地区には国際テロ組織アルカイダにつながる勢力が潜んでいることが十分に知られていないと主張した。(共同)