Friday, February 23, 2018 10:50 AM

米副大統領、金与正氏非難 「米国は立ち向かう」

 ペンス米副大統領は22日、メリーランド州で演説し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正党第1副部長について、北朝鮮の過酷な人権侵害に加担してきた人物だと非難し「米国が残忍な独裁国家を支持することはない。米国は立ち向かう」と訴えた。

 ペンス氏は平昌冬季五輪の開会式に出席した際に与正氏と会談する予定だったが、この日の演説では「地球上で最も非道で抑圧的な政権の中心的な人物だ。恐ろしい人権侵害を扇動する役割を果たしており、米国は彼女を制裁対象にしている」と指摘。金一族を「2500万人の国民を虐げ、服従させ、飢えさせ、刑務所に入れている悪の一族だ」などと批判した。

 北朝鮮で拘束中に昏睡状態に陥り、昨年6月の帰国直後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏のことを「全ての米国民が記憶している」と強調し、「核ミサイル開発を放棄するまで北朝鮮に断固とした態度で臨む」と語った。(共同)