Friday, February 23, 2018 10:52 AM

ドミニカが瀬取りで処分 日本政府の通報受け

 北朝鮮船籍の船に積み荷を移し替える「瀬取り」に関与したとして、ドミニカ政府が同国船籍タンカーを登録停止処分としていたことが23日、分かった。日本政府が国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に反するとして通報したのを受けた措置。外務省幹部が衆院予算委員会分科会で明らかにした。

 外務省幹部はドミニカ政府が、シンガポールに住所があるタンカー所有者と運航者に罰金を科すことも決定したと説明。このタンカーが入港した場合、乗組員の身柄を確保するよう各国に要請したことも確認した。日本維新の会の丸山穂高氏への答弁。

 自衛隊の哨戒機が1月20日早朝、東シナ海の公海上で、ドミニカ船籍タンカーと北朝鮮船籍タンカーが並んだまま照明をつけて何らかの作業をしているのを発見。北朝鮮船籍タンカーに石油などを移し替えた可能性があるとして、外務省が国連やドミニカ政府に通報していた。(共同)