Wednesday, February 28, 2018 10:59 AM

タリバンに和平呼び掛け アフガン大統領、譲歩提示

 アフガニスタンの首都カブールで28日、国連や北大西洋条約機構(NATO)、近隣国、日本などが参加してアフガン和平を協議する国際会議が開かれた。演説したアフガンのガニ大統領は反政府武装勢力タリバンに対し、合法的な政治組織と認めることや安全の保証、制裁解除への働き掛けなど譲歩策を提示して、和平交渉に応じるよう求めた。

 今回の会議に参加していないタリバンは26日に発表した声明で、政府を支援する米国との直接交渉を求めており、実際に和平交渉が進展するかはなお不透明だ。ガニ氏はタリバンを支援するとされる隣国パキスタンにも協力を求めた。

 米中枢同時テロの報復として、米国が当時のタリバン政権を攻撃してから16年以上。アフガン政府と米国は空爆強化でタリバン掃討作戦を展開し、タリバン側は自爆テロなどで応戦、治安が悪化している。(共同)