Wednesday, February 28, 2018 11:01 AM

政権軍の攻勢へ準備か ロシアのシリア一時停戦命令

 シリアの反体制派が守勢に回る首都ダマスカス近郊の東グータ地区で、アサド政権に肩入れするロシアのプーチン大統領が人道的措置として命じた1日5時間限定の一時停戦は、政権軍による全面攻勢に向けた準備の可能性があるとも指摘される。

 時限停戦は2日目の28日も継続され、シリア人権監視団(英国)によると、東グータ地区では午前9時から午後2時までの停戦時間中に大規模な衝突は確認されなかった。ただ政権側は散発的に砲撃やミサイル攻撃を続け、制圧地域を広げた。

 ロシア側によると、一時停戦は人道支援物資の配給や医療支援、市民の脱出経路の確保が目的。ロシア側は28日、反体制派の過激派がこの経路を攻撃し、市民の脱出を妨げていると主張した。(共同)