Wednesday, February 28, 2018 11:01 AM

中国「習1強」布陣を内定 機構改革で共産党指導強化

 中国共産党の重要会議、第19期中央委員会第3回総会(3中総会)は28日、3月5日に始まる全国人民代表大会(全人代=国会)で追認する政府主要人事と、党と国家機構の改革案を内定し閉幕した。習近平総書記(国家主席)が「自派」の人物を主要ポストに据えるほか、党の指導を強化する機構改革を実施し「習1強」体制をさらに強固にする。

 党は既に全人代で国家主席の連続3選禁止規定を削除する憲法改正を実施すると決定し、習氏の終身支配が可能になった。国営通信、新華社が伝えた総会コミュニケは人事案の詳細を明らかにしていないが、習国家主席と李克強首相が再任される一方、経済分野を中心に李氏の権限が事実上縮小される布陣になるとみられる。

 コミュニケによると、党と国家の機構改革について「党の指導を全領域に及ぼし、一層強化するものだ」と強調。各分野で政府を指導する党の体制を整備する方針を示した。(共同)