Wednesday, February 28, 2018 11:01 AM

大統領娘婿へ最高機密遮断 外交交渉に影響の可能性

 米主要メディアは27日、トランプ大統領の長女イバンカ氏の夫で外交に深く関わるクシュナー大統領上級顧問が最高機密へのアクセスを遮断されたと報じた。ケリー大統領首席補佐官が主導した。政府関係者の話としている。クシュナー氏はトランプ氏に重用され大きな影響力を誇るが、外交交渉に困難を来す可能性がある。

 トランプ氏による縁故主義の危うさが改めて露呈。イバンカ氏の大統領補佐官としての資質を疑問視する声も上がり、政権内で夫妻の影響力が低下するとの見方もある。

 クシュナー氏が職務を続けるのかが注目されているほか、ケリー氏との対立にも関心が集まっている。ワシントン・ポスト紙電子版は中国など少なくとも4カ国の当局者が、クシュナー氏の外交経験の欠如や個人的な負債につけ込みクシュナー氏を操る方策を内密に話し合っていたと報道。政権内での立場はさらに厳しさを増しそうだ。(共同)