Thursday, March 01, 2018 11:32 AM

戦闘続きシリア援助できず 国連次長、安保理で訴え

 国連安全保障理事会は2月28日、シリアの人道状況についての公開会合を開いた。国連人道問題調整室(OCHA)のローコック室長(事務次長)は、安保理が24日に採択した30日間の停戦決議が守られずに激しい戦闘が続き、人道援助が再開できないと訴えた。

 ロシアのプーチン大統領は27日から毎日、日中5時間の時限停戦を命じたが、ローコック氏によると現地の援助機関は、各勢力が停戦して援助物資の車列の移動許可が得られた場合でも、検問通過だけで丸1日が必要とみている。5時間の停戦では物資を届けられないと話しているという。

 ローコック氏は停戦決議後に国連加盟国などから多く寄せられたという質問に答える形で現状を説明。最後に各理事国に「私からも質問で締めくくりたい。決議はいつになったら守られるのですか」と問い掛けた。(共同)