Friday, March 02, 2018 11:13 AM

ウクライナに武器供与へ 米、対戦車ミサイルなど

 米政府は1日、親ロシア派武装勢力との紛争が続くウクライナに殺傷能力のある対戦車ミサイル210発など4700万ドル(約50億円)相当を売却する方針を議会に通告した。紛争激化を懸念し、ウクライナへの武器供与を控えていたオバマ前政権からの方針転換となる。

 米国務省は声明で「長期的に領土の一体性を守るための能力向上を支援する」としてウクライナの「自衛目的」を強調、地域の勢力バランスを変えるものではないと強調したが、ロシア側の反発は必至。米露関係のさらなる悪化につながる可能性がある。

 米議会はロシアに対抗するため、ウクライナへの支援強化を訴えており、武器供与は自動承認される見通し。米国務省は昨年、ウクライナに防衛装備品の売却方針を表明、ロシア側は対抗措置を示唆するなどしてけん制を強めていた。(共同)