Monday, March 05, 2018 11:17 AM

差別と決別、多様性訴え 作品賞は「シェイプ・オブ・ウォーター」

 ハリウッドで4日(日本時間5日)に発表・授賞式が開かれた第90回アカデミー賞は、女性と謎の生物の恋を描きながら社会的弱者に光を当てた「シェイプ・オブ・ウォーター」を作品賞に選んだ。ハリウッドを揺るがし、世界的に広がったセクハラ問題や米国が抱える移民問題にも、司会者や受賞者らは積極的に触れ、差別との決別や多様性の重要性を訴えた。

 作品賞や監督賞など4部門を制したメキシコ出身のギレルモ・デル・トロ監督は、セクハラ被害者支援キャンペーン「タイムズ・アップ」(「もうおしまい」の意味)のバッジを着けて登壇。「私は移民です。映画はさまざまな境界線をなくしていくことができると思う」などと述べた。

 主演女優賞に輝いた「スリー・ビルボード」のフランシス・マクドーマンドさんは「一緒に立ち上がって」と、賞の候補になった会場内の全ての女性に起立を求めた。(共同)