Monday, March 05, 2018 11:19 AM
シリア停戦機能せず 政権軍、制圧地域を拡大
国連安全保障理事会が2月24日に採択したシリア停戦決議が、まったく機能していない。6日で採択から10日間が経過するが、反体制派が立てこもる首都ダマスカス近郊の東グータ地区では一向に戦闘が収まらず、むしろアサド政権軍は地上進攻を拡大。5日までに東グータの約3分の1を制圧した。
東グータには約40万人の民間人が残っているとされ、政権軍などの激しい空爆や砲弾にさらされている。シリア人権監視団(英国)によると、決議採択後に東グータだけで180人以上の民間人が死亡した。
今回の安保理決議はアサド政権を支援するロシアの意向を反映し、過激派「ヌスラ戦線」や「その他のテロ組織」は停戦対象外。東グータの大半を支配してきたのは反体制派「イスラム軍」などが中心だが、アサド政権は「市民を狙って砲撃を続けるテロ組織への対応」と称して地上作戦を強めた。(共同)
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