Monday, March 05, 2018 11:20 AM

中国国防予算、18兆円超 成長目標6.5%据え置き

 中国の第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕し、国務院(政府)は2018年度予算案で、前年度比8.1%増の約1兆1000億元(約18兆3000億円)の国防費を計上した。李克強首相は政府活動報告で、18年の実質国内総生産(GDP)成長率目標について、17年の目標を据え置き「6.5%前後」とすることを表明した。

 国防費の伸び率は7%だった17年度予算より約1ポイント増加した。経済の安定成長を継続させる一方、国防費はGDP成長率を上回る水準を維持し、日本の防衛費(18年度予算案)の約3・5倍となった。大規模な軍拡を加速させる習近平指導部に対し、近隣国の危機感が強まることは確実だ。

 李氏は「『習近平(国家主席)強軍思想』の指導的地位を確立し、揺るぐことなく中国の特色ある強軍の道を歩む」と強調し、領海、領空の強固な防衛体制の構築を目標に掲げた。(共同)