Monday, March 05, 2018 11:21 AM

金正恩氏、韓国特使と面会 最高指導者就任後初めて

 韓国大統領府の鄭義溶国家安保室長をトップとする特使団が5日午後(日本時間同)、特別機で北朝鮮の平壌に到着した。大統領府報道官は、特使団が同日午後6時(同)から金正恩朝鮮労働党委員長と面会、続いて夕食会に臨むと発表した。2012年に名実ともに最高指導者となった金氏が韓国政府高官と会うのは初めて。特使団は南北首脳会談も視野に関係改善を話し合うほか、非核化を目的とした米朝対話に対する意向を探る。

 特使は鄭氏と徐薫国家情報院長、統一省の千海成次官ら5人で、実務担当者を加えた計10人。平壌国際空港で北朝鮮の祖国平和統一委員会の李善権委員長が一行を出迎えた。韓国大統領府報道官によると、一行は平壌を流れる大同江沿いの宿泊施設に移動し、金英哲党副委員長と面談した。

 鄭、徐両氏は韓国に戻った後に訪米する予定。トランプ大統領に訪朝結果を直接説明したい考えで、米側と調整している。韓国大統領府関係者は日本や中国にも「適切な方法で結果を説明する」としている。(共同)