Tuesday, March 06, 2018 10:52 AM

日本協会、内閣府が調査へ 伊調選手へのパワハラ告発

 レスリング女子の伊調馨選手(ALSOK)が日本協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に出された問題を受け、日本協会は6日、東京都内で倫理委員会を開き、弁護士による第三者機関に聞き取り調査を委託することを決めた。弁護士を近く選定し、早ければ2〜3週間で調査を終える。内閣府も6日、告発状を提出した関係者から話を聞く意向を明らかにした。

 栄氏や日本協会は告発内容を否定しており、今後は五輪4連覇を成し遂げた伊調選手の証言が焦点になりそうだ。同選手は「告発状には関わっていない。しかるべき機関から正式に問い合わせがあった場合はご説明することも検討したい」としている。

 日本協会が倫理委を開くのは2013年に公益財団法人に移行後初めて。弁護士や協会関係者ら5人で構成し、非公開で約1時間行われ、委員の金森仁弁護士は「聞き取りの結果とその他の問題点があれば、まとめて協会に報告する」と述べた。(共同)