Tuesday, March 06, 2018 10:55 AM

移民若者の退去、当面回避 米、猶予措置が継続

 不法移民の親に連れられて米国に入国した若者の強制送還を猶予した措置「DACA」は、トランプ大統領が打ち切りの期日に指定した5日が過ぎても継続された。裁判所が打ち切りを一時差し止めたためで、約70万人の若者が強制退去されると懸念されてきたが、当面回避されることになった。

 今後、関連訴訟で政権の主張を支持する司法判断が出れば、DACA対象者は強制送還のリスクに直面する。支援団体などは「根本的な解決」を求めているが、訴訟の結論は秋以降の見込みのため議会の動きは鈍く、解決策は事実上、先送りされている。

 DACAはオバマ前大統領が2012年に始めた。トランプ政権は17年9月、不法移民の滞在を認めるのは「憲法違反」と打ち切りを表明。議会に対策をまとめるよう求めたが、与野党対立を背景に議論は難航した。(共同)