Tuesday, March 06, 2018 10:57 AM
神鋼、社長ら6幹部退任 改ざん70年代から
神戸製鋼所は6日、一連の製品データ改ざん問題の責任を取り、川崎博也会長兼社長(63)が4月1日付で辞任すると発表した。社長を含め6幹部が退く。外部調査委員会の調査に基づく最終報告書も公表し、改ざんが真岡製造所(栃木県真岡市)では遅くとも1970年代からあり、「トクサイリスト」と呼ばれる手引書があったと明らかにした。系列会社などで新たな不正も判明し、不正があった製品の納入先は605社に拡大する。
東京都内で記者会見した川崎氏は、謝罪し「組織風土や役員、社員の意識などの面で根深い問題を抱えている」と述べた。辞任の理由について「再発防止策の実行は新しい経営体制でやるべきだ」と説明した。
次期社長は近く開く取締役会で決める。再発防止に向け経営の透明性を高めるため、会長職は廃止し、取締役会議長を社外取締役から選出する。不正の温床となったアルミニウム・銅事業部門を担当する金子明副社長(63)も辞任する。川崎氏とともに6月の株主総会で取締役からも退く。3月5日の取締役会で、川崎氏と金子氏の辞任の申し入れを受けた。(共同)
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