Tuesday, March 06, 2018 10:57 AM

4月末に南北首脳会談 北朝鮮、米と非核化対話

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は5日、平壌で韓国特使団と会談した。韓国大統領府は6日、文在寅大統領と正恩氏が4月末に板門店で会談することで南北が合意したと発表した。北朝鮮は韓国が派遣した特使団に対し、非核化問題と米朝関係正常化のため米国と協議する用意があるとし、対話が続いている間は核・ミサイル実験を凍結する意思を表明した。大統領府高官によると、正恩氏は米韓が4月から合同軍事演習を例年と同規模で行うことにも「理解する」と表明した。

 南北首脳会談は2000年、07年に続く3回目となる。軍事境界線に位置する板門店の韓国側施設で行う。韓国側での首脳会談は初めて。北朝鮮の核開発により緊張が高まってきた朝鮮半島情勢は重大な転換点を迎えた。武力行使も排除せず圧力をかけてきたトランプ政権の対応が焦点だ。

 韓国大統領府によると、北朝鮮は朝鮮半島非核化の意思を明確にし、北朝鮮に対する軍事的脅威が解消され体制が保証されれば、核を保有する理由がないとも主張した。南北は首脳間にホットラインを設置し、首脳会談前に電話会談することでも合意した。核兵器だけでなく通常兵器で韓国を攻撃しないことも確約した。(共同)