Wednesday, March 07, 2018 11:18 AM

トランプ氏、日本も適用対象 輸入制限「除外せず」

 トランプ大統領は6日の記者会見で、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限は日本も適用対象とする方針を明らかにした。カナダとメキシコは米国との北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で譲歩すれば対象外にするが、他の国・地域は「米国に何かしてくれない限り、除外する選択肢はない」と述べた。一方、議会の与党共和党内では輸入制限への反対論が拡大した。

 トランプ氏はホワイトハウスで開いたスウェーデンのロベーン首相との共同会見で輸入制限の質問に答えた。米国は多くの国との貿易で赤字を出していると説明した上で「貿易戦争は他国に損害を与えるが、米国は無傷だ。貿易戦争は悪いことではない」と語った。トランプ氏は輸入制限を近く正式に決める。

 カナダとメキシコについては「NAFTA再交渉に合意できれば、両国の鉄鋼やアルミに関税を課す理由がなくなる」と述べた。鉄鋼に25%、アルミに10%の高関税を課す輸入制限に欧州連合(EU)が報復関税で対抗するなら「EUから輸入される自動車に25%の税金を課す」と強調した。(共同)