Wednesday, March 07, 2018 11:19 AM

森友文書写し、きょう提示 財務省「開示と同じ」

 学校法人「森友学園」問題を巡り、一部報道で書き換えの疑いが指摘された決裁文書に関し、自民党の関口昌一参院国対委員長は7日、民進党の那谷屋正義参院国対委員長と国会内で会談し、原本の写しを8日の参院予算委員会理事会に提出させると伝えた。財務省は7日の野党会合で、書き換えの有無に言及せず、近畿財務局から本省が入手した「原本」の写しは、国会議員に開示した文書と同じだと説明した。

 参院予算委は7日の理事懇談会で、安倍晋三首相らが出席する予算委集中審議の8日の開催を決めた。予算委は正常化する見通し。理事会に提出される写しが国会議員への開示文書と同じだった場合、野党の反発で紛糾は避けられない。立憲民主党の福山哲郎幹事長は「既に配っているようなものを開示することは認められない」とくぎを刺す発言をし、民進党の川合孝典氏は審議拒否の可能性も示唆した。

 また衆院議院運営委員会の理事会は7日、地域再生法改正案などの趣旨説明を行う本会議を8日に開くと古屋圭司委員長の職権で決めた。野党は、財務省が示す「原本」の写しを見極める必要があると反対した。(共同)