Wednesday, March 07, 2018 11:19 AM

介護保険料6000円超が65% 4月から85%で引き上げ

 4月に3年ぶりに改定される65歳以上の高齢者の介護保険料(基準額)について、都道府県庁所在地(東京は都庁のある新宿区)と政令指定都市の計52市区のうち65%の34市区で月額6000円を超す見込みであることが7日、共同通信の調査で分かった。85%に当たる44市区で引き上げられ、据え置きは8市にとどまる。

 多くの自治体で値上げするのは、高齢化の進行で介護サービスの利用が増え給付費が増加することや、事業者に支払う報酬が4月から0.54%引き上げられるため。介護施設の整備を進めていることも影響した。介護保険制度が発足した2000年度の介護総費用は3兆6000億円だったが、18年度予算案では11兆1000億円と約3倍になる。今後も保険料値上げは続く見通しだ。

 65歳以上の介護保険料は市区町村や広域連合ごとに決まり、3年に1度見直される。共同通信は3月上旬までに52市区に4月からの保険料(議会の議決前の議案や計画段階を含む)を聞き、全ての市区から回答を得た。保険料の平均は月6192円で、3月分までの平均(5815円)から377円増える。(共同)