Wednesday, March 07, 2018 11:20 AM

米経済司令塔が辞任へ 輸入制限反対の国際協調派

 トランプ政権で経済政策の司令塔を務めるゲーリー・コーン国家経済会議(NEC)委員長(57)は6日、数週間以内に辞任すると表明した。国際協調を重視するコーン氏が去ることで政権内の強硬派の重みが増す。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉や中国との通商問題などでも米国の保護主義的な姿勢が強まるのは必至だ。

 コーン氏は鉄鋼とアルミニウムの輸入制限に強く反対していたが、トランプ大統領が強行する考えを変えないため、辞任を決断したとみられる。

 後任選びは、対中強硬派として知られ、現在はホワイトハウスで貿易政策を担当しているピーター・ナバロ通商製造政策局長らが軸になるとみられる。著名経済評論家のラリー・クドロー氏の名前も挙がっている。また、実業家アンディ・パズダー氏の名前も取り沙汰される。(共同)