Thursday, March 08, 2018 11:27 AM

「戦争行為」と米知事反発 移民巡る政権の提訴に

 トランプ政権が、不法移民に寛容なカリフォルニア州法が合衆国憲法に違反するとして州法差し止めを求め6日に提訴したことを受け、同州のブラウン知事は7日、州都サクラメントで記者会見し「(同州への)戦争行為だ」と激しく反発した。政権は国民の間に分裂を生み出そうとしているとも指摘した。

 これに先立ち、セッションズ司法長官が同日、サクラメントに乗り込んで講演。不法移民の「聖域州」とも呼ばれる同州の対応を批判し、提訴の正当性を訴えた。ブラウン氏は講演について「前例のない政治的な宣伝行為だ」と非難した。

 トランプ大統領も近く、不法移民対策の強化に向け、カリフォルニア州のメキシコ国境沿いに完成した壁の試作品を視察する予定。政権と同州の対立が一層激化する可能性がある。(共同)