Thursday, March 08, 2018 11:27 AM

過激派の少女拉致相次ぐ ナイジェリア政府に不信感

 ナイジェリアでイスラム過激派のボコ・ハラムが攻勢を強めている。2月に寄宿学校を襲撃し、女子生徒110人を連れ去った。過去に拉致した子どもは2500人を超える。政府は掃討作戦を進め「制圧」を宣言したが、自爆攻撃の強制など残忍な行為がやむ気配はなく、国民は不信感を募らせている。

 「大好きな娘がいなくなり胸が張り裂けそうだ」。北東部ヨベ州ダプチ。学校襲撃で14歳の娘が拉致された母は、BBC放送の取材に苦しみを語った。目撃者によると2月19日夕、戦闘員が軍兵士を装って学校に侵入し銃を乱射。10代の生徒110人は泣き叫びながら、車で連れ去られた。

 同様の事件は、2014年にも起きている。隣接するボルノ州の学校をボコ・ハラムが襲い、女子生徒276人を拉致した。救出を求める国際世論が高まり一部の生徒は解放されたが、約110人は行方不明のままだ。(共同)