Thursday, March 08, 2018 11:28 AM

北朝鮮に即時調査勧告 拉致問題で国連報告者

 北朝鮮の人権問題を担当する国連のキンタナ特別報告者は7日、北朝鮮政府に対し、日本人などの拉致問題について即時調査実施を勧告する報告書を公表した。ジュネーブで開かれている国連人権理事会に提出する予定。

 2016年8月に特別報告者に就任したキンタナ氏が拉致問題で具体的勧告を行うのは初めて。

 報告書は、日本人や韓国人などの拉致事案で解決への進展がみられないと指摘。調査を進めるために「政治的配慮から独立した、被害者中心のアプローチによる包括的な枠組み」の設置を支持するとした。日本人拉致問題については、14年に日朝間で取り決めたストックホルム合意を見直すよう提案。北朝鮮政府内に問題を調査するための委員会を設け、日朝両国や諸外国の法医学や科学の専門家らが参加するのが有益だとした。(共同)