Thursday, March 08, 2018 11:30 AM

別文書の存否、明言せず 提出分、議員開示と同じ

 学校法人「森友学園」問題を巡り、財務省は8日の参院予算委員会理事会で、一部報道で問題発覚後の書き換えの疑いが指摘された決裁文書「原本」の写しを提出した。財務省は与野党から国会提出を求められた「文書の全て」とし、議員への開示文書と同じだと説明した。それ以外に、別の決裁文書が存在するかどうかは明言しなかった。

 民進、共産、立憲民主各党と希望の会(自由・社民)は猛反発し、参院予算委や財政金融など5委員会を欠席。立憲民主の蓮舫参院国対委員長は「持っている資料を出されても納得できない」と記者団に語った。

 与党は野党欠席のまま参院予算委の集中審議を実施した。安倍晋三首相は「早期に説明できるように財務省を挙げて最大限努力してもらいたい。政府としても誠意を持って対応していく」と答弁。財務省対応について「捜査に対する影響を配慮しつつ国政調査権ということも重々踏まえ、調査を進めていると承知している」との認識を示した。(共同)