Tuesday, March 13, 2018 11:49 AM

中高部活、平日2時間まで けが防止「週2日休養」

 スポーツ庁の有識者会議は13日の会合で、国公私立中学校での適切な運動部活動の運用に向けた指針案を了承した。学期中は1日の活動時間を平日2時間、休日3時間程度までとし、週2日以上の休養日を設ける。長時間化による生徒の負傷リスクを避けるのが狙いで、高校の部活動にも原則適用。3月中に同庁が指針を公表し、全国の自治体や学校などに通知する。

 部活動の休養日を巡っては、1997年に当時の文部省が「中学は週2日以上」などと目安を示したが、国が活動時間の上限を示すのは初。学校の高い目標設定などで過熱しがちな部活動に歯止めを設けることで、多忙な教員の働き方改革につながることも見込まれる。ただ、競技志向の強い生徒や期待する保護者もおり、一律の適用には慎重論も根強い。

 指針に法的な拘束力はないが、今後、教育委員会や学校にはこの内容を参考にした具体的な活動方針作りが求められ、スポーツ庁が取り組み状況を定期的にフォローアップすることになる。(共同)