Wednesday, March 14, 2018 11:29 AM

メルケル首相、4期目再選 ドイツ大連立政権発足

 ドイツ連邦議会(下院、議席数709)は14日、昨年9月の総選挙で第1党を維持した保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の現職メルケル氏(63)を首相に再選し、第2党の中道左派、社会民主党(SPD)との大連立政権が発足した。メルケル氏は4期目の任期に入ったが、再選に必要な議会の過半数をわずかに上回るだけの薄氷の信任となった。

 CDU・CSUとSPDの議席数は計399議席。メルケル氏再選に賛成したのは全議員のうち364人にとどまり、両党から大量の造反者が出た。同氏は総選挙で大きく議席を減らし、CDU・CSU内の求心力は急激に低下、選挙後の連立づくりも難航していた。

 メルケル氏は2015年、大量の難民らの受け入れを決断。国民の不安を背景に、排外主義を掲げる右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が台頭しており、同党の勢力をいかに抑えるかも重要課題となる。(共同)